建築ノート

建築士の勉強・資格試験と実務

建築士学科試験(構造)断面の性質についてまとめてみた。

 建築士学科試験(構造)断面の性質についてまとめてみました。

構造分野でも計算問題は公式をマスターすることが絶対です。

それぞれの公式は必ず身に着けて、応用問題をこなせるようにしましょう。

公式については、また別でまとめます。

 H26年過去問題の出題を例に解法していきます。

 

★断面の性質についての出題例

 

Q.図のようなL型断面図において、図心の座標(x0,y0)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、x0=Sy/A、y0=Sx/Aであり、Sx、SyはそれぞれX軸、Y軸まわりの断面一次モーメント、Aは全断面積を示すものとする。

 

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1.x0=15 y0=20

2.x0=15 y0=25

3.x0=18 y0=20

4.x0=20 y0=18

5.x0=25 y0=15

 

引用元:二級建築士H26構造・問1より

 

■目次

 

断面一次モーメント

まず、図心を通る断面一次モーメントに関する公式について。

Sx=A×y

上記の問題にx,y軸まわりの断面一次モーメントの数字を代入していきます。

①Sx=(40×20)×y1+(20×40)×y2

=800×40+800×10 

※y1の40はA1面積40×20の図心(中心)位置20にA2の面積のY方向20を足した数字である。y2の10についても同じ考え方。

=32,000+8,000

=40,000

 

②Sy=(40×20)×x1+(20×40)×x2

=800×10+800×20

※上記と同じ考え方で軸方向がx方向。

=8,000+6,000

=24,000

 

➂全断面積=800+800=1,600

 

④問題はx0=Sy/A y0=Sx/Aである。代入していく。

x0=24,000/1,600 y0=40,000/1,600

x=15,y=25

 

答えは(2)

 

まとめ

x軸を求めるのがy面積の中心。y軸を求めるのがx面積の中心。

図心に合わせて面積を計算する。

それぞれの軸を計算するにはx,yの面積が逆になるので注意が必要です。