建築ノート

建築士の勉強・資格試験と実務

建築士学科試験(構造)地盤・基礎についてまとめてみた。

f:id:freeestyle:20150706173007j:plain

建築士学科試験(構造)地盤・基礎についてまとめてみました。

出題パターンは地盤についての説明や現象の理解度が試される問題や、基礎についての種類の特徴から出題される傾向が多いです。

文章内の不適切な語句など、見極める問題に慣れておきましょう。

 

★地盤・基礎(構造) 出題例

 

Q.基礎構造及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1.基礎梁の剛性を大きくすることは、不動沈下の影響を減少させるために有効である。

 

2.地盤の支持力は、一般に、基礎底面の位置(根入れ深さ)が深いほど小さくなる。

 

3.沖積層は、一般に、支持地盤として安定している洪積層に比べて、支持力不足や地盤沈下が生じやすい。

 

4.一般の地盤において、地盤の長期許容応力度の大小関係は、岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤である。

 

5.軟弱地盤において、杭の周囲の地盤が沈下することにより、杭の周面に下向き作用する摩擦力を「負の摩擦力」という。

 

A.(2)基礎の根入深さは、深いほど許容応力度が大きくなるので、支持力は大きくなる。 

 

■目次

 

地盤についての現象と地層の種類について

地層

地層は沖積層と洪積層に分かれる。

大小関係は、洪積層の方が古い地層で支持地盤としては安定している。

※沖弱で憶えておく。

地層については、砂質土はN値が小さいほど液状化を起こしやす。

粘土層は、長期間圧縮力を受けると圧密沈下を起こしやすい。

 

地下水位について・・・高いほど地下外壁に作用する力は大きくなる。

土の粒径の大小関係と地耐力

 礫(レキ)>砂>シルト>粘土>コロイドの順になる。

地耐力はN値が大きい地盤ほど大きいが、砂質土と粘性土とでも異なる。

 

基礎について

種類

直接基礎・・・基礎スラブから直接地盤に荷重を伝える。根入れの深さが深いほど地盤の支持力が大きい。

 

独立基礎・・・単一の柱から荷重を独立したフーチングによって支持する基礎。不動沈下の抑制に不利である。

 

支持杭・・・軟弱な地層を貫いて硬い地層まで到達させ支持させる杭のこと。

 

摩擦杭・・・上部構造が軽量な場合や硬質地盤が得られないときに建物を支持させる杭。

 

地盤の許容応力度

地盤 長期許容応力度[kN/㎡]
岩盤     1000
団結した砂     500
土丹盤     300
密実な礫層     300
密実な砂質地盤     200
砂質地盤     50
硬い粘土質地盤     100
粘土質地盤     20
硬いローム層     100
ローム層     50

 

設計について

基礎

・基礎は異種の併用禁止である。

・基礎における鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚は捨てコンクリートを含まない。

・風圧力は計算しない。

・接地圧とは基礎スラブ・杭先端と地盤の間に作用する圧力のこと。

 

 杭基礎

・許容支持力は杭の支持力のみ。スラブ底面における地盤の支持力は加算しない。

・場所打ちコンクリート杭の断面積は、杭の全長にわたって各部分設計断面積以下であってはならない。杭は1m以上支持層中に貫入させる。

・既製コンクリート杭の1本の長さは15m以下とする。

・杭の中心関間隔は杭頭部の径の2.5倍以上かつ75cm以上とする。

・木杭は腐食防止のため、常水面以深に確実に配置する。

 

まとめ

構造の基礎・地盤については、施工との違いとして設計の注意点や、応力の大小などに関する問題になります。

施工の仕方についてや材料の名称などについては、別で施工分野にてまとめます。

剛性や支持力などに関する知識を理解しておくことが重要です。

建築士学科試験(施工)材料管理・安全管理についてまとめてみた。

f:id:freeestyle:20200225012635j:image

建築士学科試験(施工)材料管理・安全管理についてまとめてみました。

施工の中でも、材料関係については基本的な問題が出題されるケースが多いです。

過去問の内容を把握できれば点数は採れます。

また、安全管理については足場の数値や注意事項をしっかり覚えましょう。

ひっかけ対策としては、セメントやコンクリート型枠工事などの管理についてなど、ぱっと見正しいような言い回しで出題されます。

 

H26 材料管理・安全管理 出題例

工事現場における材料の保管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1.巻いた壁紙は、クセが付かないように、立てて保管した。

 

2.鉄筋は、直接地面に接しないように、角材の上に置き、シートで養生して保管した。

 

3.シーリング材は、高温多湿や凍結温度以下とならない、かつ、直射日光や雨霧の当たらない場所に密封した。

 

4.セメントは、吸湿しないように、倉庫内に上げ床を設けて保管した。

 

5.打放し仕上げに用いるコンクリート型枠用合板は、直射日光に当て、十分に乾燥させてから保管した。

 

A.(5)打放しコンクリートの型枠を長時間直射日光にさらすと、セメントの硬化阻害物質の生成量が増大し、コンクリート表面の硬化不良の原因になる恐れがある。また、紫外線による表面のいたみ、乾燥による吸出、コンクリート面の肌崩れなど好ましくないことが起こる。JASS 5。

 

引用元:2級建築士過去問題集チャレンジ7 日建学院2019

 

■目次

 

工事現場の材料管理について

各材料の保管方法や注意事項について、それぞれ内容をまとめてみました。

1.鉄筋・・・直接地面に接しないように角材(かい木)の上に置きシートで養生する。

 

2.ビニルクロス(壁紙)・・・乾燥した屋内の場所に立て置きにする。

※注)横置きのひっかけなどに注意する。

 

3.コンクリート型枠用合板・・・平積にして直射日光を防ぐためにシート養生などをする。

 

4.セメント・・・開口部のない気密性の高い倉庫に保管する。

 

5.高力ボルト・・・施工直前に梱包を解く。乾燥した場所に保管。

 

6.ガラス・・・立て置き保管。

 

7.塗料・・・周囲の建物から1.5m離れている独立した平屋建の倉庫に保管。

 

8.瓦・・・小端立てとする。破損を考慮して種類別にする。

 

工場現場における安全管理

試験でも数値に関する問題が多いです。

下記の数値は必ず暗記しましょう。

 

1.足場の組み立てと作業床は2m以上の高さで作業を行う場合に必要。

床幅・・・40cm以上。床材間の隙間は3cm以下。

 

2.墜落の危険のある箇所は、高さ95cmの手摺を設ける。(臨時のときは取り外し可)

 

3.登り浅橋の勾配は30度以下。15度を超える場合は滑り止め必要。

 

4.単管足場の建地の間隔・・・行方向は1.85m以下。張り間方向は1.5m以下とする。

積載荷重は400kgが限度。

 

5.はしごの注意・・・はじごの上端は60cm以上突き出させる。

 

6.投下設備を設けないで投下できるのは3m未満。

 

7.スレート葺の屋根作業は30cm以上の歩み板を設け、坊網を張り踏み抜きにより墜落を防止する。

 

8.深さが1.5m以上の根切り工事は山留が必要。2m以上の地山堀削作業は、作業主任者が必要。

 

高さ5m以上で作業主任者が必要な工事

1.足場・鉄骨造の組み立て解体作業。

 

2.鉄筋コンクリート造の解体作業。

 

3.木造建築物(軒の高さ5m以上)の構造部材の組み立て作業。

 

まとめ

何度も繰り返しますが数字や、管理方法の注意事項は必ず出題されます。

絶対に暗記しましょう。

また、ひっかけ問題のクセは過去問をこなせば必ず把握できます。

繰り返し頑張りましょう。

 

 

 

二級建築士を独学で勉強!おすすめ参考書をまとめてみた。

f:id:freeestyle:20200222002034j:plain

二級建築士を独学で勉強している人にとって参考書選びは大切です。

資格学校に通ってる人は学校の教材があるかと思いますが、独学の方は自分で参考書選びからスタートします。

すでにたくさんの書籍が出ていますが、それぞれ特徴ごとにまとめてみました。

 

■目次

 

必要参考書の種類

まず最初に必要な参考書(テキスト)をまとめてみました。

だいたいの参考書は4科目が1つになった総合の物が多いです。

よく、わからずに2冊3冊と購入して手をつけたりする方がいますが、はっきり言って1冊あれば十分です。

参考書は不足を補うために使用するので1つの参考書をぼろぼろになるまで使い込めばほぼ範囲は学習できます。

学習の仕方については、まとめノートを参照下さい。

 

www.qualifiedarchitect.work

 必要な参考書はまず総合のテキスト、過去7年分の過去問題集、試験に持ち込める法令集の3点です。

最低限こちらの3つは用意しましょう。

 

おすすめ参考書4科目総合

スタンダード二級建築士 2021年度版

 


スタンダード 二級建築士 2021年版

 

4科目のまとめがしっかりされていて、ポイントごとにわかりやすく解説されています。

過去問を基に必要な内容がつまっているので、過去問をこなし、テキストで意味を理解する。の繰り返しがとてもしやすい参考書になっていいます。

よく、参考書を1ページめから最後までノートにまとめ、よし!問題をやろう!!

という学習の手順を踏みたくなりますが、無駄です。

自分もそうでしたが、一通りまとめきる頃には最初の内容はほぼ忘れています。(笑泣)

上記のように過去問をこなしながらの方が繰り返しの学習には効率が良いです。

必ず実践をこなしながらの作業をするよう心がげて下さい。

スタンダード二級建築士には過去問が3年分ついてきます。

しばらくはこの1冊でも十分学習が可能です。

通勤や休み時間など時間を有効に使い、常に持ち運んで学習ができます。

小見出しで出題パターンのポイントや、下の空いているスペースにちょっとした練習問題が用意されているのが、あちこち参考書を広げて学習するよりも非常に効率良いです。

 

おすすめ過去問題集

二級建築士過去問題集 チャレンジ7 日建学院 2021

 


2級建築士過去問題集チャレンジ7 令和3年度版

 

日建学院出版の過去7年分問題をまとめた問題集です。

解説がしっかりしているのは当たり前ですが、個人的にはサイズが大きいのでマーキングなどをして、文字が非常に見やすかったのが一番しっくりきました。

何度も繰り返していると自然と解説にたくさんの書き込みが増えてきます。

自分なりの理解の仕方や覚え方が非常に大事で、きっかけ・暗記のキーワードなどポイントごとでまとめていけたので個人的には1番の過去問題集だと思います。

回答以外の問題の解説が非常に大事で、ひとつひとつの問題の網羅がしやすいです。

サイズが大きい分持ち運びが不便なので、そのあたりが欠点ではありますね。

過去問の持ち運びであれば総合資格の方がまだサイズは小さいので便利かもしれません。

二級建築士 総合資格 過去問題集 2021


令和3年度版 2級建築士試験学科過去問スーパー7

 

試験持ち込み可・法令集

総合資格 令和3年版 建築関係法令集 法令編


令和3年版 建築関係法令集法令編

横文字でサイズ大がみやすく、線引きもやりやすいです。

上記の過去問もや参考書もそうですが、「見やすい」は勉強時間の効率など時間を有効につかえます。

それは試験でも同じです。

法規は時間との勝負なので1分1秒でも早く問題をこなす、辞書引きを素早くできるかが大事です。

インデックスや、過去の問題を参考にした必要ヶ所のアンダーライン線の引き方は、総合資格よりハガキで申し込めば資料を送って頂けます。

必ず申し込みましょう。

ただ、付属だけでは全く内容が足りないので最終的には自分で線を引いてオリジナルの辞書を作り上げましょう。

線のマーカーなど多少数種類使って色分けしておいた方が、わかりやすと思います。

(多すぎても混乱する可能性があるのであくまで引いた内容を頭で理解するのを目的として引くと良いでしょう。)

法規の学習こそ、やり方が難しいので悩むポイントかと思います。

インデックスと同じで付属には線引きの仕方以外にも学習の仕方や、辞書の引き方も載っているので、ぜひ参考にしましょう。

 

その他の補足問題集

5日でわかるシリーズ


第五版 二級建築士受験 5日でわかる構造力学

 


第二版〈二級建築士受験〉5日でわかる法規計算

 

上記の問題集でどうしても、物足りないと感じるのであれば、おそらくそれは計算問題でしょう(笑)

徹底的に学べる計算問題専門の参考書になっています。

やりこめば本当に5日で理解度がぐーんと上がります。

個人的には理解度というよりは、計算問題の慣れとして役立つと思います。

慣れというのは、応用ができるようになるという事です。

似た類似問題をある程度解放に導けるようになれる教材だと思うので、計算問題が不安な方はあると良いかもしれません。

1冊で十分と言ってしまいましたが、これだけは自分も購入してしまいました。

単純に過去問題を暗記してしまったので、違った問題の見方がしたかったので。(汗笑)

スミマセン。。。。

 

まとめ

以上、おすすめの参考書・過去問・法令集をまとめてみました。

他の参考書もたくさん出版されているので悩むかと思いますが、上記の参考書は本当に使いやすいと思います。

最終的には学習の時間や質にもよります。

たくさんの時間があれば、もちろん点数は向上するでしょうが、働きながら試験勉強している人にとってはそれほど時間はかけられません。

質にこだわって学習できれば独学でも学科試験は必ず合格できるはずです。

ぜひ、これから試験に挑戦される方は参考にして頂ければと思います。

 

kenchiku-yougo.com

 

建築士学科試験(計画)日本建築史についてまとめてみた。

f:id:freeestyle:20200219134435j:image

建築士学科試験(計画)日本建築史につてまとめてみました。

計画の1問目・2問目と、日本の建築史と世界の建築史については毎年出題されます。

ここでつまづくと、かなり焦ります。(汗笑)

確実に点数を採りたいところですが、勉強の進め方としてはあまり深く時間を費やしてしまうとキリがないです。

(深くまで掘り下げていくと、大変です。)

過去問の範囲に絞って関連付けて学習していきましょう。

 

息抜きに日本建築史を見ると、意外に役に立つかもしれません。

暗記の分野ですが、言い回しを変えて出題してくるのでイメージは大切です。


藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

 

他の建築史については別でまとめています。 

 

www.qualifiedarchitect.work

 

 

www.qualifiedarchitect.work

 

 

★日本建築史の出題例

 

日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1.薬師寺東棟は、各重に裳階がついた本瓦葺きの五重塔であり、奈良時代に建てられた建築物である。

 

2.円覚寺舎利殿は、部材が細く、組物が精密に細工され、屋根の反りが強い等の禅宗様(唐様)の特徴を持った建築物である。

 

3.法隆寺金堂は、重層の入母屋造りの屋根を持つ堂であり、飛鳥様式で建てられた建築物である。

 

4.中尊寺金色堂は、外観が総漆塗りの金箔押しで仕上げられた方三間の仏堂であり、平安時代に建てられた建築物である。

 

5.東大寺南大門は大仏様の建築様式であり、鎌倉時代に再建された建築物である。

 

A.(1)薬師寺は中門内の金堂の前方東西に二基の塔を配した伽藍配置で、薬師寺式といわれる。薬師寺東塔は奈良時代に建設され、各重に庇状の裳階がついた本瓦葺きの三重塔である。

 

引用元:総合資格・厳選問題集500+100

 

 

■目次

 

住宅建築の様式について。

●寝殿造り(平安時代)・・・通称「貴族の住宅様式」として広まった。

主人の住まいである寝殿と家族の住まいである対の屋を渡り廊下でつないであるのが特徴。

出題のキーワードには、塗籠や蔀戸などがある。

 

●書院造り(室町~桃山時代)・・・通称「武士の住宅様式」武家社会の生活スタイル。

出題キーワードには床・違い棚・付書院など。

 

●数寄屋造(桃山〜江戸時代)・・・茶室+書院造の住宅様式。

代表建築には桂離宮や妙喜庵待庵など。

出題キーワードは、にじり口や下地窓・台目畳・室床などがある。

 

神社建築の様式について

 

●神明造り・・・代表建築には伊勢神宮。

切妻屋根の平入(屋根の桁側の入り口)が特徴。

 

●大社造り・・・代表建築には出雲大社。

切妻屋根の妻入(屋根の妻側の入り口)が特徴。

 

●権現造り・・・日光東照宮が有名。霊廟建築の様式。

 

寺院建築の様式について

●和様・・・代表建築には唐招堤寺金堂。特徴は一重の寄棟屋根。

 

●大仏様(天竺様)・・・代表建築には東大寺大仏殿・南大門、浄土寺浄土堂。

 

●禅宗様(唐様)・・・代表建築は円覚寺舎利殿。

 

その他の有名寺院建築について

●法隆寺・・・金堂・五重塔。

 

●薬師寺東棟・・・三重塔。

 

まとめ

 年号などにより、古い建築などを順番に並べる問題や、特徴と名称があっているかの問題などが出題されます。

代表的な建築物の特徴は必ず覚えておきましょう。

息抜きに建築の本やネットなどで実際の建築物を見て、形として暗記するのも良いかと思います。

 

おススメ参考書

 

 


スタンダード 二級建築士 2023年版

 

 

kenchiku-yougo.com

建築士学科試験(法規)面積・高さの算定についてまとめてみた。

f:id:freeestyle:20200212175928j:image

建築士試験の学科(法規)の面積・高さの算定についてまとめてみました。

 

法規は計算問題と法令集の早引きが勝負です。

面積の算定などについては、ある程度頭の中で解法の手順を把握しておくと、

試験での応用問題にも対応できるかと思います。

 

過去の問題からは敷地・高さ・延べ床や階数についての可否を計算して正しい正解や、不正解を求める問題が出題されています。

下記のH24年の問題を参考に解法についてまとめてみました。

 

 ★面積・高さの算定 出題例

 

図のような建築物に関する次の記述のうち、建築基準法上、正しいものはどれか。ただし、図に記載されているものを除き、特定行政庁の指定などはないものとし、国土交通大臣が高い開放性を有すると認めて指定する構造の部分はないものとする。

 

f:id:freeestyle:20200213165310j:plain

1.敷地面積は、300㎡である。

 

2.建築面積は、80㎡である。

 

3.延べ面積は、152㎡である。

 

4.建築基準法第56条第二号に規定する高さを算定する場合の建築物の高さは、9.5mである。

 

5.階数は、2である。

 

A.(4)高さは9.5である。

 

引用元:H24二級建築士学科試験 法規より

 

 

 ■目次

 

敷地面積についての解き方

14m×20m=280㎡

「令2条1項一号法42条2項の規定に基づいた道路」は中心線から2mの線を道路境界線とみなすので、2m道路の場合の計算は(15m+1-2=14m)となる。

ちなみに6m区域内の場合だと中心線で3mになる。

問題は300㎡なので間違いである。

 

建築面積について解き方

令2条1項二号。建築面積の算定において、バルコニーや庇など外壁又はこれに代わる柱の中心線から1m以上突き出たものは、その端から1m後退した線で囲まれた部分の水平投影面積を算入する。

8m×(10m+0.5m)=84㎡

問題は80㎡なので間違いである。

 

延べ面積についての解き方

各階の床面積を計算する。

➀1階:8m×9m=72㎡

➁2階:8m×10m=80㎡

➂PH:3m×5m=15㎡

延べ床合計=167㎡

注意するのは、バルコニーの面積は延床には算入しないので必ず覚えておくこと。

※令2条1項四号より。

問題は152㎡なので間違いである。

 

高さの算定についての解き方

建築物の高さは、引っ掛け問題として出題されることが多いです。

まず、単純に高さを計算していく。

1階の高さが4m。

2階の高さが3m。

PHの高さが2.5m。

合計で9.5mである。

回答通りこのまま9.5mであれば正しい。

ひっかけとして考えられるのは、PHの高さについてである。

PHの水平投影面積の合計が建築面積の1/8以内であれば、12mまではPHの階自体は高さに算入しない。

建築面積は84㎡(8×(10+0.5)=84)なので、84×1/8=10.5になる。

PHの床面積は15㎡なので1/8を超えている。

したがってPHの2.5mは高さに加える。

※令2条1項六号ロ。

問題は9.5mなので正解である。

 

階数についての解き方

上記の高さの算入と同じで1/8以下の場合は階数に算入しない。

屋上や階段室、塔屋など。

1/8を超えているので、階数に加える。

階数は3階である。

※令2条1項八号。

問題は2階なので間違いである。

 

まとめ

建築物の高さや延床の計算など、序盤に出題される傾向がありますが冷静に計算すれば解ける問題です。

上記のひっかけを誘ってくるポイントや、正解の記述を早い段階でわかったとしても、他の回答との関連もあるので、しっかり最後まで問題を解きましょう。

 

 

 

 

建築士学科試験(構造)鉄骨構造についてまとめてみた。

f:id:freeestyle:20200201073821j:image

建築士試験の学科(構造)の鉄骨構造についてまとめてみました。

鉄骨構造は記号による記述や聞きなれない単語が多く、覚えにくい分野です。

過去の問題からは骨材の記号に関する問題や設計、接合などに関しての問題が出題されています。

 

★鉄骨構造 出題例

Q,鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1.異種の鋼材を溶接する場合における接合部の耐力は、接合される母材の許容応力度のうち、小さいほうの値を用いて計算する。

 

2.高力ボルト摩擦接合は、圧縮応力の作用する接手に使用することができる。

 

3.一つの接手に「完全溶込み溶接」と「隅肉溶接」を併用するときは、各溶接継目の許容耐力に応じて、それぞれの応力の分担を決定することができる。

 

4.柱の継手の接合用ボルト、高力ボルト及び溶接は、原則として、継手部の存在応力を十分に伝え、かつ、部材の各応力に対する許容力の1/2を超える耐力とする。

 

5.重ね継手の隅肉溶接において、溶接する鋼板のかど部には、まわし溶接を行ってはならない。

 

A.(5)重ね継手において、側面隅肉溶接または前面隅肉溶接で、かど部で終わるものは連続的にそのかどをまわして溶接(まわし溶接)する。溶接の長さは隅肉のサイズの2倍以上とする。

 

引用元:総合資格学院・厳選問題集500+100 H31年度版

 

■目次

 

梁各部についての名称と種類

■梁の名称

フランジ・・・曲げに抵抗する。

ウェブ・・・せん断力に抵抗する。

スチフナー・・・ウェブの座屈を防止する。

ラチス・・・せん断力による軸方向に抵抗する。

 

■構造用鋼材の種類

SS材・・・一般構造用圧延鋼材

SN材・・・建築構造用圧延鋼材

SM材・・・溶接構造用延鋼材

SSC材・・・一般構造用軽量形鋼

STK材・・・一般構造用炭素鋼鋼管

STKR材・・・一般構造用角形鋼管

鋼材の記号は種別を表したあとに引張強さの下限値(N/m㎡)をつけて表す。

例)SM400A 溶接構造用延鋼材で引張強さの下限値が400N/m㎡を表す。

鉄筋は、丸鋼をSR、異形鉄筋をSDの記号で表し、これに続いてRがついたものは再生棒鋼を示す。

 

鉄骨構造の設計

■座屈について

幅厚比・・・小さいほど局部座屈を起こしにくい。

細長比・・・大きいほど許容応力度は小さい。

 

■設計について

トラス部材の応力の算定に当たっては一般に部材の伸縮の影響は考慮しない。

主要な梁材たわみは通常でスパンの1/300以下とする。

柱脚の接合形式は、根巻型・埋込型共に固定柱脚とする。また、柱脚の固定度を上げるには埋込型の方が有効である。

引張材の有効断面積は、ボルトなどの穴による断面積を考慮して算出する。

山形鋼、みぞ形鋼などをガゼットプレートの片側だけに接合する場合は、偏心の影響を考慮して設計する。

構造用鋼材の短期許容応力度は長期許容応力度の1.5倍とする。

鋼材に多数回の繰り返し荷重が作用すると、応力度の大きさが降伏点以下の範囲でも破断することがある。

 

■筋交いについて

筋交い材の断面を決める場合の構造用鋼材の短期許容応力度は、長期許容応力度の1.5倍とする。

山形鋼を用いた引張筋交いを、ガゼットプレートの片側だけに接合する場合、山形鋼の有効断面積は突出脚の1/2の断面積を減じたものとする。

 

鉄骨の接合

■溶接の設計上の注意点

溶接継目の形式は、突合わせ溶接・すみ肉溶接・部分溶込み溶接に大別される。

突合せ溶接は、全長にわたり断続しないように溶接する。

すみ肉溶接部の有効面積は、(溶接の有効長さ)×(溶接の有効のど厚)により計算する。

すみ肉溶接部の許容耐力は、(有効面積)×(許容応力度)により計算する。

ただし、溶接の有効長さは、(溶接の全長)-2×(サイズ)とする。

応力を伝達するすみ肉溶接の有効長さは、すみ肉溶接のサイズの10倍以上かつ、40mm以上を原則とする。

側面すみ肉溶接の有効長さが、すみ肉溶接のサイズの30倍を超える場合は、許容応力度を低減する。

構造計算に用いる重ね接手のすみ肉溶接のサイズは、薄い方の母材の厚さ以下とする。

 

■ボルト、高力ボルトの設計上の注意

高力ボルトの締め付けは、トルココントロール法又はナット回転法などにより、標準ボルト張力が得られるように行う。

高力ボルトの相互間の中心距離は、ボルト軽の2.5倍以上とする。

高力ボルトの許容せん断力は、設計ボルト張力やすべり係数を考慮して定められている。

 

溶接記号

ダイアフラムと柱フランジの接合は、すみ肉溶接である。

梁フランジと柱フランジの接合は、V形突せ溶接である。

ダイアフラムと柱ウェブの接合は、すみ肉溶接である。

梁ウェブと柱フランジの接合は、ウェブ両面4からの連続すみ肉溶接である。

 

まとめ

鉄骨の分野は毎年1~2問程度出題されます。

ひっかけ対策としては、すみ肉溶接部の有効面積についてや、重ね接手のすみ肉溶接のサイズにつて(母材の厚さ以下)など。

よく問題を見て、誤った回答を見つけられるよう問題に慣れておくことが大切です

 

 

 

 

建築士学科試験(施工)コンクリート工事についてまとめてみた。

f:id:freeestyle:20200125000049j:image

建築士試験の施工分野、コンクリート工事についてまとめてみました。

試験ではコンクリートの全般的な性質や施工での注意点、そして運搬や施工後の養生期間などを問われる出題が多いです。

構造でもコンクリートに関する問題があるので、しっかり区別しておくことが大切です。

 

■施工でのコンクリート分野

・コンクリート全般

・運搬・打ち込み

■構造でのコンクリート分野

・コンクリート調合

・材料・強度

 

施工についてのコンクリート工事のまとめなので、構造についてはまた別でまとめます。

 

Q.コンクリートの打ち込み・締め固めに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1.コンクリートの圧送に先立ち、コンクリートの品質の変化を防止するために、富調合のモルタルを圧送した。

 

2.階高が高い壁の打ち込みにおいては、縦型シューターを用いてコンクリートが分離しない高さから行った。

 

3.コンクリートの練り混ぜ開始から打ち込み終了までの時間は、外気温が35℃であったので、100分を限度とした。

 

4.コンクリートの締め固めにおいては、コンクリート棒形振動機を用いて、その挿入間隔を60cm以下として行った。

 

5.コンクリートの締め固めにおいては、コンクリート棒形振動機を用いて、打ち込み層ごとに、その下層に振動機の先端が入るようにして加振した。

 

A.(3))コンクリートの練り混ぜから打ち込み終了までの時間は、外気温が25℃未満のときは120分以内、25℃以上のときは90分以内とする。

 

引用元:総合資格・厳選問題集500+100 2019年度版

 

■目次

コンクリート全般。品質管理と種類・対策について 

 

①強度試験供試体

・個数は1材料1回につき3個。

・採取は普通コンクリートは荷卸し地点。軽量コンクリートはポンプの筒先。

・養生は直射日光や風通しのよい乾燥した場所は避ける。

 

②スランプ

・許容値は±2.5㎝以内とする。

 

③コンクリート塩化物

・コンクリートに含まれる塩化物量は0.3kg/㎥以下とする。

 

 ④コンクリートの調合・強度について

・コンクリートの強度は水セメント比によって決定し、小さいほど増加する。

・単位セメント・単位水量・細骨材率は品質が得られる範囲で小さくする。

 

 ⑤鉄筋コンクリートの施工対策

・寒冷期において凍害のおそれがある場合、打ち込み後5日間以上は2℃以上に保つ必要がある。

また湿潤養生期間は普通ポルトランドセメントで5日以上、早強ポルトランドセメントで3日以上とする。

 

コンクリートの打ち上がり後の欠陥と対策について 

 

①コールドジョイント・・・先に打ち込まれたコンクリートと後から打ち込まれたコンクリートが一体にならない継ぎ目をいう。

【対策】コンクリートの打ち込みはなるべく中断しないよう連続で行う。打継面は湿潤状態を保つ。

 

②スクリーニング・・・かぶり厚さが小さいため粗骨材がせき止められ鉄筋が露出すること。

【対策】型枠及び鉄筋はかぶり厚さが不足しないよう組み立てる。

 

③ジャンカ・・・コンクリートの締め固めが十分でないとき生じる空隙。

【対策】コンクリートが分離しないように、低い位置から平均に落とし込む。

 

コンクリートの種類 

 

  内   容

暑中コンクリート

気温が高くコンクリートのスランプ低下や水分の急激な蒸発などの恐れのある時期に施工されるコンクリート。

寒中コンクリート

養生期間にコンクリートが凍結する恐れがある時期に打ち込まれるコンクリート。

マスコンクリート

部材断面の最小寸法が大きく、かつセメントの水和熱による温度上昇で4有害なひび割れが入る恐れがあるコンクリート。

フレッシュコンクリート

凝結が生じていないコンクリートをいう。打ち込み作業中は目視によるワーカビリティの安定を確認する。

普通コンクリート

普通骨材を用いるコンクリートをいう。砂利、砕石、再生骨材、スラブ砕石などをいう。

 

コンクリート工事【運搬・打込み】 

 

・運搬

①練り混ぜ開始から打込み終了までの時間は、25℃未満で120分、25℃以上で90分以内。

 

②運搬、打込みの際は加水してはならない。

 

③富調合のモルタルを圧送する。

 

・打込み

1)基本

①2℃以下は適切な養生が必要。

 

②低い位置から打込み、型枠内部の横流しは避ける。

 

③遠い方から近い方に打込む。

 

2)梁の打込み

①梁下で一度打止めし、安定させてから上端まで打ち足す。

 

②両端から中央へ向かって打つ。

 

③スラブと一緒に打込まず、梁だけ先に打込む。

 

3)柱の打込み

①高い柱の打込みは縦型シュートを使用。分離しないようにする。

 

②梁筋、柱筋が交差している場所は分離しやすいので一度スラブ又は梁で受けた後、柱各方向から打込む。

 

4)スラブの打込み

①収縮によるひび割れを防ぐためコンクリー表面をダンパーで軽く叩き骨材を安定させる。(タイピング)

 

②遠方から手前に打込む。

 

5)その他

①階段を含む場合、階段周りから打込む。

 

②片持ちベランダ、パラペットなどの打込みは支持する構造体部分と一体打ちとし、防水上途中に打ち継ぎを作ってはならない。

 

コンクリートの打継ぎ。 

 

コンクリートの打継については次の点に注意が必要である。

①柱、壁の水平打継ぎ位置はスラブ、壁梁または基礎の上端。

 

②梁、スラブの鉛直打継ぎ位置はせん断応力度の小さいスパンの中央または端から1/4付近とする。

 

③打継ぎ面はレイタンス及びぜい弱なコンクリートを取り除き、健全なコンクリートを露出させ、散水により湿潤状態を保つ。新たに打込むコンクリートと一体となるように施工し、コールドジョイントを防止する。

 

④打重ね時間の間隔は25℃未満で150分、25℃以上で120分以内とする。

 

振動機による締固め方法。 

 

・垂直に挿入み挿入間隔は60㎝以下とする。

・先端は下層に入れ、鉄筋や型枠など接触させない。

・加振時間は1か所につき5~15秒程度。(コンクリート上面にペーストが浮くまで)

・振動機は流し込みの補助として使用してはならない。

 

 まとめ

 

コンクリート工事は毎年1~2問出題されています。

打込み時間の問題や、コンクリートに関する施工や運搬の注意など、

上記の基本問題が多いので、しっかり学習しましょう。

 

 

 

 

建築士学科試験(計画)環境工学の用語と単位・環境問題についてまとめてみた。

f:id:freeestyle:20200123160605j:plain

建築士学科試験の計画科目である環境工学や単位や用語など、まとめた学習内容を整理してみました。

試験では実際、用語と単位を並べられて、不適当なものを回答するという出題パターンや用語の意味として類似した内容をひっかけ問題として出題されます。

 

★熱環境工学 出題例

Q,伝熱に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1.熱貫流率は、壁体の熱の通しやすさを表し、その値が大きい壁体は断熱性に劣る。

 

2.熱貫流率の単位は、W/(m・K)である。

 

3.壁体の室内側の熱伝達率は、一般に、外気側の熱伝達率よりも小さい。

 

4.木材の熱伝導率は、普通コンクリートの熱伝導率より小さい。

 

5.半密閉中空層の熱抵抗は、同じ厚さの密閉中空層の熱抵抗より小さい。

 

A,(2)熱貫流率は、熱伝達と熱伝導を合わせた壁全体の単位面積当たりの伝熱の役割を表す。単位はW/(㎡・K)である。

 

引用元:総合資格学院・厳選問題集500+100 H31年度版

 

■目次

 

1.熱環境について

 

①熱貫流率

W/(㎡・K)熱の伝わりやすさの度合い。熱伝導と熱伝達を合わせて熱貫流という。

※数値が大きいほど熱の通過率が高くなる。

熱の伝わりにくさ→熱貫流抵抗(㎡・K)/Wという用語がある。

※熱が貫ける抵抗力(数値)が高い=熱が伝わりにくい。

②熱伝達率

W/(㎡・K)空気とこれに接している壁との間において、対流により行われる伝熱。

空気から物体に伝わり、または物体から空気へ伝わるなどの熱伝達。

行為そのものの名称。

③熱伝導率

W/(m・K)物体内や材料内などの伝熱。

物体内で熱が移動すること。

上記の問題は類似問題として、特にmと㎡でのひっかけに気を付ける必要がある。

④その他用語と単位

相対湿度・%

絶対湿度・Kg/乾燥空気1kg

※こちらの空気に関する詳細は湿温度について、にてまとめます。

 

2.光環境について 

 

①照度

㏓(ルクス)単位面積当たりの入射光束をいう。

光に照らせている面のこと。

②光度

cd(カンデラ)光源から出される光の強さ

③輝度

cd/㎡光源自体をある方向から見たときの単位面積当たりの光度。

④光束

㏐(ルーメン)光源から放出される単位時間当たりの光のエネルギー量。

 

3.音環境について 

 

①音の強さ

㏈(デシベル)

②透過損失

入射音が壁や窓などによって遮音される量。

③反響

音源から出た音に対して反射される音との時間差によって一つの音が二つ以上に聞こえる現象。

④残響

音が反射して音源が停止した後も室内に残る現象。

 

まとめ 

 

出題形式は用語と単位との組み合わせが中心である。

上記のように基礎知識をしっかり理解し覚えておくことが大切です。

他にも用語に関する語句は出題されているので、過去問の出題で慣れていれば、

新規問題として新しい語句が出てもしっかり回答できるかと思います。

また、環境工学として地球環境についての出題も近年のニュースからも考えられるので対策しておきたいところです。

 

 

 

 

 

二級建築士の勉強ノートをまとめていこうと思う。

f:id:freeestyle:20200116223010j:plain

 

二級建築士の資格試験(学科)は毎年7月の上旬に行われます。

今まで勉強してきた内容を、ノート上で整理してまとめていこうと思う。

 

よく、インプットとアウトプットという言葉を耳にするが、自分なりの言葉や解釈にまとめていくことで、知識は身につきます。

 

分野別にまとめて更新できればと思います。

■目次

 

4つの科目を攻略するためには!?

二級建築士の試験は計画・法規・構造・施工の4つの学科に分かれています。

合計点数100点の振り分け(25点づつ)で構成されており、それぞれの合格ラインが定められています。

※参考合格ライン(毎年微妙に変動します。)

100点満点のうち合計60点がボーダーライン。

1科目の最低合格ラインは13点。

得意不得意はそれぞれ個人の好みによるかと思いますが、法規は点数を稼げる分野と言われています。

例として、計画15・法規25・構造13・施工19=72点

このように1分野が低くてギリギリ点数でも他の分野で稼いで60点を超えていればOKです。

勉強に割く時間は計画的に学習していくことが最終的に大きな分かれ目になります。

 


スタンダード 二級建築士 2021年版

1.計画の学習内容について

まず一科目の計画についての内容は大きく下記の小ジャンルに分かれています。

1.日本建築史

2.西洋・近代建築史

3.環境工学

4.空気汚染・湿温度

5.換気通風・伝熱・結露

6.日照・採光

7.専用住宅・集合住宅

8.音・光・色彩

9.商業建築・公共建築

10.各部の計画

11.住宅生産

12.設備関係

13.防災・消防

14.時事

最後の時事については、個人的に考えて入れた分野です。

近年のニュースや時代の流れで試験に盛り込んでくる、過去問以外の問題。

言わば「新規問題」です。

中々狙って学習することは難しいですが、自分なりに建築に対するアンテナを張っておく必要がある。

 

2.法規の学習内容について

続いて二科目目については下記分野になっております。

1.用語の定義

2.面積・高さの算定

3.確認申請

4.手続き総合

5.天井高・床高・階段

6.採光

7.建築設備

8.構造計算・構造強度

9.耐火建築物

10.防火区画・間仕切り壁

11.避難施設・内装制限

12.道路・敷地

13.用途制限

14.建蔽率・容積率

15.高さ制限

16.日影制限

17.防火・準防火地域

18.建築士法

19.関係法令総合

法規は法令集を持ち込めるので満点を採れる分野です。

しかし、しっかり学習しなければまったくもって不可能です。

なぜかというと、試験内に辞書を素早く引くのは、慣れていないと時間がかかってしまい時間が足りなくなってしまいます。

計算問題と基本的な内容はある程度暗記しておくことが大切だと思います。

 

3.構造の学習内容について

続いて三科目目は構造です。

1.用語と単位・断面の性質

2.応力度・許容応力度

3.力のモーメント・釣合・合成と分解

4.反力

5.静定梁

6.静定ラーメン

7.静定トラスの応力

8.座屈

9.荷重及び外力

10.地盤および基礎

11.木構造

12.補強コンクリートブロック造・壁式鉄筋コンクリート造

13.鉄筋コンクリート構造

14.鉄骨構造

15.構造計画

16.木材

17.コンクリート

18.鋼材・金属

19.その他材料

20.建築材料

構造は計算問題と理解度を深めないと、難しいです。

計算問題は過去問をひたすらこなすことで要領を得ることができます。

あとは公式を暗記することが重要です。

それ以外の問題については、単語それぞれの意味をしっかり理解して学習していくことが大切です。

 

4.施工の学習内容について

最後は施工科目についてです。

1.施工計画・工程管理

2.材料管理・安全管理

3.各種申請手続き・工事管理

4.仮設工事

5.地盤調査・地業・基礎工事

6.鉄筋工事

7.型枠工事

8.コンクリート工事

9.鉄骨工事

10.補強コンクリートブロック工事

11.木工事

12.防水工事・屋根工事

13.左官工事

14.タイル工事

15.塗装工事

16.建具・ガラス工事

17.内装工事・断熱工事

18.設備工事

19.各種工事・改修工事

20.施工用語

21.積算

23.工事請負契約書・仕様書・設計図書

比較的暗記要素が強いですが、細かい数字や施工の内容などをイメージできるかがポイントです。実物をあまり見る機会がない方は、写真や施工図などをネットなどで探しながら見て、学習していくと理解度が高まると思います。

 

過去問の効率の良い学習方法は!?

 

f:id:freeestyle:20200120235321j:image

過去問をひたすら解いていくことが、点数アップにつながります。

3回を目安にまず、過去7年分を集中して解いてみて下さい!

 

1回目・解説をよく見ながら内容を理解してじっくり解いていく。

恐らく時間がかかるかと思いますが、あきらめずしっかり解きましょう。

 

2回目・間違えた部分を集中的にやる。(苦手だと思う分野をメモしておく。)

得意不得意を把握することは重要です。

総合資格が出版している分野別問題集は、弱点を集中的に攻略できるようまとまっているので効率的です。

 

 

www.qualifiedarchitect.work

 

 

3回目・正解以外の選択肢4択の回答すべての意味を考え解けるようにする。

問題はア・イ・ウ・エ・オの5択で出題されます。

正解の回答は解説をみて学習できますが、その他の選択肢も回答・解説を自分なりに回答できるようにできれば1つの問題で5問覚える事ができます。

特に、引っ掛け問題などにやられないよう理解することで点数の取りこぼしを防げます。

まとめ

独学での試験勉強は、自分自身でスケジュール管理が必要です。

モチベージョンを保つためにも、資格学校などで無料のセミナーや模擬試験などが受けられます。

上手く活用して、自分の力試しをしていき学習のマンネリ化を防ぐことも大切でしょう。

一問でも多くひたすら問題を解きながら、参考書などで内容を確認する方が、学習的には効率が良いです。

4教科を上手くまとめながら合格点を目指してください。